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整体院の開業に必要な準備・費用・資格などについてくわしく解説

公開日:2025/04/18  

準備資格

整体院の開業は資格がなくても可能ですが、成功するためには多くの準備が必要です。開業場所の選び方や費用の目安、経営を軌道に乗せるための工夫を知っておくことで、無理のないスタートを目指せます。開業資金を抑える方法や失敗しやすいポイント、資格の取得などもあわせて確認しておきましょう。

整体院の開業には届出が必須

整体院は資格がなくても開業できますが、事業として行う以上、届け出が必要です。開業前にどんな手続きがあるのかを確認しておくと、スムーズにスタートできます。

整体院を始める際には、税務署への開業届の提出が必要です。これは個人事業を始めたことを知らせるためのもので、基本的には開業から1か月以内に提出します。

提出先は開業する場所を管轄する税務署です。開業届を出しておくことで、青色申告などの税制上のメリットも受けられるようになります。また、屋号を使って開業する場合もこの届出が必要です。整体師として働くには国家資格は必要ありませんが、保健所への届出は不要で、自由に開業できます。

ただし、店舗を構える場合は物件契約時や工事時に必要書類が発生することもあるため、早めに準備することが大切です。

整体院の開業に必要な準備

整体院の開業には、物件選びから集客の準備まで、多くの作業があります。順番に進めていくことで、開業後に慌てることなく、安定したスタートが切れます。

開業場所の決定

まずは整体院をどこで開業するかを決めます。整体院の開業場所は、自宅・貸店舗・賃貸マンション・レンタルサロンなどがあります。費用や働き方に合わせて、自分に合ったスタイルを選ぶことが大切です。

事業計画の立案

開業する前に、どのようなサービスを提供するか、月々の売上目標や必要経費などをまとめた事業計画を立てます。計画を立てることで、資金計画や集客戦略も明確になります。

開業資金の準備

必要な費用を見積もり、自己資金でまかなえるか、融資が必要かを考えます。日本政策金融公庫などから融資を受けることもできます。

物件の選定

施術スペースとして適した広さや構造の物件を探します。施術用のベッドを置ける広さがあるか、洗面所や待合スペースを設けられるかも確認が必要です。店舗物件の契約時には、用途変更や工事の可否についても確認します。

内装工事

選んだ物件に応じて、施術室や受付、待合室の内装を整えます。雰囲気や清潔感も重要なポイントです。内装業者に依頼する際は、事前に見積もりをとると安心です。

集客の準備

開業時にお客さんを呼び込めるよう、チラシ作成やホームページの準備を行います。SNSを使って情報を発信する方法も有効です。地域のイベントなどに参加して認知度を高める工夫もあります。

備品・消耗品の準備

施術に必要なベッドやタオル、枕などの備品を用意します。ほかにも受付用の文具や掃除道具、洗濯機なども必要です。開業時は予想以上に多くのものをそろえる必要があります。

開業届の提出

すべての準備が整ったら、税務署に開業届を提出します。書類はかんたんに作成できますが、不安があれば税理士に相談してもよいでしょう。提出後は、青色申告を選ぶことで節税の効果も期待できます。

整体院の開業準備にかかる期間の目安

開業の準備には、どのくらいの時間がかかるのでしょうか。ここでは、一般的な準備期間の目安についてご紹介します。

整体院を開業するまでの期間は、平均して5〜6か月ほどかかります。まずは開業する場所を決め、資金を用意し、物件契約・内装工事を進める必要があります。

同時に、集客のための広告や備品の準備も行います。手続きや準備を効率よく進められれば、3か月程度で開業することも可能ですが、物件探しや融資の手続きに時間がかかるケースもあります

全体のスケジュールを立てて、余裕をもった準備を進めることが大切です。

整体院の開業にかかる費用の目安

整体院を開業するには、物件取得や内装、備品などにまとまった費用が必要です。
ここでは、どのような費用がどのくらいかかるのかを分かりやすく説明します。

物件取得費

賃貸物件で開業する場合、初期費用として保証金・礼金・仲介手数料などがかかります。地域や広さによって異なりますが、数十万〜100万円程度が目安です。契約内容や更新料についても事前に確認しておくと安心です。

内装工事費

施術室や受付などの内装工事には、20〜100万円程度かかることが多いです。工事の内容によって金額は変わります。シンプルなデザインでも、清潔感がある空間に仕上げることが大切です。

備品購入費

ベッドやタオル、空気清浄機、パソコン、照明など必要なものは多くあります。すべてをそろえると100万円前後かかることがあります。中古品を利用したり、必要最低限からスタートすることで費用を抑えることも可能です。

宣伝広告費

開業時には新規のお客さんを集めるための広告費も必要です。チラシ印刷やポスティング、ホームページ作成、インターネット広告などにかかる費用は10〜50万円程度が目安です。

宣伝方法によって費用は変わりますが、開業後すぐに集客できるよう、あらかじめ予算を確保しておくと安心です。

整体院の開業をする際に取得をおすすめする資格

整体院の開業には国家資格が必須ではありませんが、信頼や専門性を高めるために資格取得を考える方も多いです。ここでは、整体業と相性がよい3つの国家資格をご紹介します。

柔道整復師

柔道整復師は、骨折や捻挫、打撲などの外傷に対して施術を行える国家資格です。接骨院や整骨院を開業する際にも必要となる資格で、医療機関との連携が求められる場面でも信頼されやすくなります。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、身体の筋肉や血流を整える手技療法の専門家です。リラクゼーション目的ではなく、治療を目的としたマッサージを行う場合には、この資格が必要です。

鍼灸師

鍼灸師は、鍼や灸を使って身体の不調を整える東洋医学の専門職です。整体と組み合わせて提供することで、症状改善を目的としたメニューに幅をもたせることができます。

いずれの資格も、国家試験を受けるために専門学校などでの学習が必要です。開業を考える段階で、資格の取得を視野に入れることで、施術の幅と信頼性を高めることができます。

整体院の開業で失敗してしまうありがちな理由

整体院を開業しても、思ったようにうまくいかず、早い段階で閉院するケースもあります。
その多くは、準備不足や無理な経営判断によって起こります。ここでは、ありがちな失敗のパターンを紹介します。

初期費用をかけすぎた

開業の際に理想を追いすぎて、高額な内装や設備にお金をかけすぎてしまうと、運転資金が足りなくなります。見た目や雰囲気も大切ですが、継続して経営できるかを考えて計画を立てることが重要です。

内装や家具などは、開業後に少しずつ整えていくこともできます。余裕のない資金計画では、いざというときに対応できなくなる可能性があります。

他院と差別化ができていなかった

地域に整体院が多い中で、自院の特徴が伝わらなければ、選ばれるのが難しくなります。「どこにでもある整体院」と思われてしまうと、新規の集客やリピートにつながりにくくなります。

「女性専門」「産後ケア」「スポーツ整体」など、ターゲットを絞ったサービスを考えると、魅力が伝わりやすくなります。誰に何を届けたいのかを明確にしておくことが大切です。

技術力が不足していた

どんなに設備が整っていても、施術の技術がともなっていないと、満足度は上がりません。結果としてリピート率が下がり、経営が安定しなくなります。技術は経験と学びによって伸ばしていけるものです。開業後も、現場での実践と学習を続けることが欠かせません。

知識だけではなく、安心感やコミュニケーションも重要です。お客さんに信頼してもらえる対応力も、技術のひとつといえます。

開業後に慌てないためには、事前にしっかりとした準備と現実的な計画が必要です。自分の強みを理解し、無理のない形でスタートすることが成功への近道です。

整体院の開業を成功させるためのポイント

整体院の開業をうまく進めるには、準備だけではなく開業後の運営力も求められます。ただ施術ができるだけではなく、選ばれ続ける仕組みづくりが大切です。ここでは、成功につながる3つのポイントをご紹介します。

他院との差別化を図る

競合が多いエリアでは、ただ整体を提供するだけでは埋もれてしまいます。自院の特徴や強みを明確にすることで、選ばれる理由が生まれます。

たとえば「30代女性の疲労回復に特化」「スポーツ選手向けの施術」など、具体的なターゲットを想定したサービスを考えると効果的です。ホームページやSNSでも、誰に向けた整体なのかを伝えると、集客につながりやすくなります。

技術セミナーへの参加

開業後も、技術を磨く姿勢はとても大切です。施術の質が向上すると、お客さんの満足度も高まり、自然と口コミやリピートにもつながります。

技術セミナーや勉強会に定期的に参加すれば、新しい知識や他院の工夫を学ぶこともできます。ひとりで運営していると気づきにくい改善点も、外部からの学びで発見できます。また、同業者とのつながりができると、経営の悩みを共有できたり、視野が広がったりすることもあります。

単価設定を見直す

価格設定は、経営に直結する重要な要素です。安く設定しすぎると、利益が出にくくなり、長く続けるのが難しくなります。

反対に、高すぎてもリピートされにくくなることがあるため、地域の相場やサービス内容をよく調べて決める必要があります。他院と比べて施術時間や提供価値に見合った価格になっているかを見直すことがポイントです。

ときにはキャンペーンや回数券を使って、通いやすさやお得感を演出する工夫も役立ちます。ただし、価格だけで勝負するのではなく、価値をしっかり伝えることが大切です。

整体院の成功は、一度開業したら終わりではなく、日々の積み重ねで築かれていきます。差別化・技術・価格設定という3つの視点をもちながら、柔軟に改善を続けていきましょう。

開業資金を抑えるにはどうすればいい?

整体院の開業にはまとまった資金が必要ですが、やり方次第でコストを抑えることもできます。無理なくスタートするには、初期費用を見直し、必要最低限から始めることが大切です。ここでは、資金を抑える具体的な方法を3つ紹介します。

レンタルサロンを利用する

レンタルサロンとは、時間単位や日単位で施術スペースを借りられるサービスです。内装や設備が整っているため、自分で工事をしたり、備品をそろえたりする必要がありません。

必要な分だけ料金を支払う形式なので、固定費がかからず、売上に応じた使い方ができます。初期費用を大きくかけたくない方や、まずは試しに始めてみたい方に向いています。

ただし、専用の空間ではないため、使える時間帯に制限があることや、ブランディングが難しい面もあります。他者との共有スペースになるため、清掃や時間管理などにも気を配る必要があります。

自宅の一部で開業する

自宅の一室を使って整体院を開く方法もあります。店舗を借りる必要がないため、家賃や保証金がかからず、最もコストを抑えられる選択肢のひとつです。

ただし、自宅開業には生活スペースとの区切りや、お客さんを迎える準備が必要です。家族と同居している場合は、プライバシーの配慮も重要になります。

また、住宅地で営業する際は、近隣住民との関係や騒音にも注意が必要です。看板や広告の出し方に制限がある地域もあります。

居抜き物件の活用

以前に整体院やサロンが入っていた店舗を活用する「居抜き物件」も、初期費用を抑えるのに有効です。すでに内装や設備がある程度整っているため、工事費や備品購入費を減らせます。

必要な備品が残っていれば、そのまま使えることもあります。ただし、設備の状態を確認したうえで、修理や買い替えが必要かどうかを見極めることが大切です。

契約内容や前の事業者との関係も確認しておくと、トラブルを避けやすくなります。

開業資金を抑えたい場合は、自分の働き方やスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。「理想の店舗」をいきなり目指すのではなく、まずは始めてみるという考え方が成功につながることもあります。

整体院の経営を軌道に乗せるために必要なこと

整体院を開業した後、安定した経営を続けるには工夫と努力が必要です。ただ施術を提供するだけではなく、集客やリピートにつなげる工夫が欠かせません。ここでは、経営を軌道に乗せるための3つのポイントを紹介します。

新規顧客獲得のための集客

最初は知名度が低いため、自分から積極的に情報を発信する必要があります。チラシ配布やホームページ、SNSなどを使って、お店の存在を知ってもらうことが第一歩です。

ターゲットを明確にし「誰のための整体院なのか」が伝わると、来店につながりやすくなります。開業直後は、オープンキャンペーンや無料体験などを用意するのも有効です。

ネット広告や口コミサイトを活用すれば、遠方の人にも情報を届けられます。地域のイベントに参加して直接アピールするのもよい方法です。

知識・技術を磨き続ける

技術力は、整体院の信頼につながる大きな要素です。リピートや紹介を増やすためには、常にスキルを高める意識が欠かせません。

新しい手技や理論を学ぶために、セミナーや勉強会への参加もおすすめです。現場の経験だけではなく、他の整体師との交流も刺激になります。

また、体の構造や症状への理解を深めることで、より的確なアドバイスや施術ができるようになります。学びを止めない姿勢が、信頼とリピートにつながっていきます。

顧客満足度の向上

一度来てくれたお客さんに、もう一度来たいと思ってもらえるかが重要です。ていねいな対応や清潔な環境、わかりやすい説明は、満足度を大きく左右します。

お客さんの声に耳を傾け、少しずつサービスを改善していくことが信頼の積み重ねになります。リラックスできる空間や、安心感のある接客も大切な要素です。

施術だけではなく、対応全体をとおして「ここに来てよかった」と思ってもらえる工夫を心がけましょう。継続して通ってもらうことで、安定した売上と経営につながります。

整体院の経営は、開業してからが本番です。集客・技術・満足度の3つのバランスを保ちながら、一歩ずつ信頼される院を目指しましょう。

まとめ

整体院の開業には届出や物件選び、資金計画など多くの準備が求められます。開業後の経営を安定させるには、集客や施術技術、接客の質も重要です。費用をおさえる工夫としては、レンタルサロンや自宅の活用、居抜き物件の利用が有効です。必要に応じて国家資格の取得も検討し、安心して通える整体院づくりを目指しましょう。

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