サロン予約システムの導入にはいくら必要？費用の相場を解説！

サロンの業務軽減には、サロン予約システムが欠かせません。導入したいと考えているものの、具体的にはどのように導入すればよいか、悩んでいる方も少なくないでしょう。とくに、料金がどれくらいかかるのかが不安で、なかなか検討できない方もいるかもしれません。ここでは、サロン予約システム導入にかかる費用の相場や注意点を解説します。

サロン予約システムを導入する方法

サロン専用のシステムを導入する方法は、主に自社向けに開発する方法と既存のサービス・ツールなどを活用する方法に分かれます。導入の方法によっては、自社で行うか、専門の企業に外注するかを選択することも可能です。

自社向けのシステムを開発

自社向けにシステムを開発する方法には、一から開発を行う「スクラッチ開発」と、既存のアプリ・ツールをベースに開発を行う方法があります。スクラッチ開発は、費用や時間はかかるものの、サロンのサービス内容にそった機能を柔軟に盛り込みやすい方法です。

一方、既存のアプリなど、たとえばWordPressなどをベースにシステムを作る場合、自由度は下がりますが、開発費用や期間を抑えられます。自社で開発を行うには、開発専門の部署や人材が必要ですが、外注する場合、開発から保守までを一貫して行うため、自社で開発専門の部署や人材を抱える必要はありません。ただし、外注の場合は外注費用がかかります。

予約システム専用の作成ツールを利用

WordPressなど汎用性の高いツールではなく、予約システム作成に特化したツールをカスタマイズする方法です。予約システム専用のツールには、基本的な予約管理・顧客情報管理・クレジット決済など、予約システムとして必要な機能が最初から準備されています。

予約データの管理用サーバーに、クラウドを活用するタイプもあります。クラウド型の場合は、どこからでもデータにアクセスできるため、複数店舗の管理もしやすいのが特徴です。予約システム作成ツールを使用する場合は外注となり、一から開発するより手軽で、導入後のサポートも充実している傾向にあります。

予約専門のクーポンサイトを利用

外部のクーポンサイトに登録して、予約機能を利用する方法です。美容室・サロンのサービスとして代表的ものには「ホットペッパービューティー」「楽天ビューティ」などがあります。サロンの規模に関わらず利用でき、お得なクーポンで集客しつつ、予約管理も可能です。

サロン予約システムの導入にかかる費用の相場

どの方法でシステムを導入するかによって、かかる費用が異なります。ここでは、それぞれの方法でかかる費用の相場を紹介します。

自社向けに開発する場合の相場

自社向けのシステムを開発する場合、システムの規模によって、相場が決まるのが一般的です。目安としては、小規模のシステムであれば30万～100万円度、中規模なら200万～1,000万円程度、大規模になると1,000万円超となります。また、開発したシステムにはメンテナンスが必要です。開発費にくわえて、保守費用として、年間開発費用の10～15％程度かかります。

予約システム作成ツール・クーポンサイトの相場

予約システム作成ツールは月額制のサービスが多く、比較的安価です。相場は月額5,000～1万円台程度です。なかには、無料で利用できるサービスや、機能を充実させると2万～3万円ほどかかるケースもあるなど、価格設定が多様です。クーポンサイトの場合、具体的な料金を公表していないサービスも多く、相場を割り出すことは難しくなっています。料金が公開されていないサービスの場合、実際の料金を知るために問い合わせが必要です。

サロン予約システムを導入するときの注意点

予約システムを導入するとメリットを得られる反面、方法によってはデメリットが生じる場合もあります。ここでは、サロン予約システムを導入する際の注意点を、費用面に焦点を当てて紹介します。

自社向けに開発する場合の注意点

システムを開発する場合、他の方法に比べて費用が高くなるのが一般的です。手軽に安く実装したい場合には、あまり向かない方法といえるでしょう。また、高い費用を支払っても、自社開発の場合はITスキルの不足、外注であればヒアリング不足や見積もりの不備などのために、必要な機能を搭載できないケースも少なくありません。足りない機能を追加しなおすのに、追加の費用がかかることもあるので、予算・開発に手をかけられる余裕や準備がなければおすすめできません。

予約システム作成ツールの注意点

手軽に導入でき、比較的安価なサービスが多いものの、サービス内容や料金体系によっては、機能の追加などによって、想定外の費用がかかる場合もあります。システム作成ツールを利用する場合は、搭載したい機能とサービス内容を比較することが大切です。費用とサービス内容のバランスがサロンに合っているかを検討しましょう。

クーポンサイトの注意点

ターゲットはサロンのお客さまではなく、クーポンサイトに訪れるユーザーです。予約してもらうためには、同じサイトを利用している多数のサロンの中から選んでもらわなければなりません。漫然と登録しているだけでは、せっかく料金を支払っても思ったような集客力を得られない場合もあります。クーポンサイトの利用者限定で特典を設けるなど、ユーザーの目に留まる工夫が必要です。

まとめ

サロンの予約システムを導入する場合、必要な機能と、かけられる開発期間・費用を比較することが大切です。一般に、搭載できる機能の自由度が高いほど時間や費用がかかり、手軽で安価に導入しようとすると機能面での制限がかかります。じっくり腰を据えて開発する準備がある場合は開発、安価でスピーディーに導入したい場合は、予約システム作成ツールやクーポンサイトの利用がおすすめです。とくにシステム作成ツールは、気軽ながらも多機能を盛り込めるので、多くのサロンにおすすめの方法となります。